【効果なし?】アレキサンドライトレーザーの特徴と脱毛効果やメリット・デメリットを解説

アレキサンドライトレーザーは効果なし?特徴と脱毛効果やメリット・デメリットを解説
悩んでいる人

アレキサンドライトレーザーの脱毛効果はある?
メリット・デメリットが知りたい!

医療脱毛のレーザーには3種類あり、そのなかでも多くのクリニックが導入しているのがアレキサンドライトレーザーです。

しかし、アレキサンドライトレーザーの特徴やほかのレーザーとの違いを知らない方も多いのではないでしょうか。

今回はアレキサンドライトレーザーの効果や特徴を紹介するので、医療脱毛を受けたい方はぜひチェックしてください。

いち早く結論が知りたい方へ
  • VIOやヒゲなどの濃い毛に効果あり
  • 美肌効果も期待できる
  • 目に見えて効果を実感できる
  • 産毛の脱毛は不向き
  • 硬毛化のリスクがある
  • 日焼けした肌には照射できない
【目次】この記事でわかること

アレキサンドライトレーザーは太い毛に効果が期待できる

アレキサンドライトレーザーは厚生労働省認定のレーザーで、黒い色によく反応するレーザー光のため、濃い毛や太い毛に脱毛効果が期待できます。

波長短い
深達性浅い
日焼け
色黒肌への対応
苦手
産毛への対応苦手
施術時の痛み弱め~やや強め
施術時間短い
脱毛に必要な回数5〜8回程度

黒いメラニンに反応したレーザーが毛根を破壊し、ムダ毛の成長を抑え永久脱毛できるのが医療脱毛です。

また、アレキサンドライトレーザーは、他の光やレーザーに比べてメラニン色素への吸収に優れており、繊細な日本人の肌と相性が良いとされており、多くのクリニックで使用されています。

アレキサンドライトレーザーの3つのメリット

  • 冷却機能付きで痛みが軽減できる
  • 太い毛の脱毛に効果が期待できる
  • 美肌効果にも期待が持てる

アレキサンドライトレーザーは脱毛だけでなく美肌効果も期待できるため、全身をきれいにケアしたい方におすすめのレーザー脱毛です。

冷却機能付きで痛みが軽減できる

アレキサンドライトレーザーには冷却装置が付いていて、レーザーを照射しながら同時に肌を冷やせます

脱毛による痛みはレーザーの熱が原因のため、熱をレーザーの照射と同時に冷却すると、脱毛時に感じる痛みを軽減できます。

また、照射口が直接冷えると痛みを抑えるだけでなく、火傷の予防になるのもメリットの一つです。

太い毛の脱毛に効果が期待できる

アレキサンドライトレーザーの光はヤグレーザーやダイオードレーザーよりもメラニン色素に吸収されやすいので、出力を上げる必要がなく効率的に脱毛をおこなえます

そのため、黒い毛や濃い毛の脱毛に特に高い効果を発揮します。

また、メラニン色素が含まれている毛乳頭まで一気に破壊できるので、脱毛の効果を実感しやすく、施術後数日で、毛根からポロポロ抜け落ちる「ポップアップ現象」が確認できるでしょう。

美肌効果にも期待が持てる

レーザーを照射すると、コラーゲン生成を促進させる特徴があります。

皮膚細胞の入れ替わりが進み、脱毛と同時に肌質の改善が期待できるとされており、ニキビ跡の治療や、シミ取り・小じわ・くすみなどの治療にも同じレーザーが使われることがあります。

脱毛の施術過程である、レーザーが色素に反応しその熱で色素を破壊する方法は、レーザーフェイシャルの仕組みと同様のため、そばかすや毛穴の開き・しわの除去にアレキサンドライトレーザーを使用しているクリニックもあり、脱毛しながら美肌効果に期待がもてるでしょう。

アレキサンドライトレーザーの2つのデメリット

  • 産毛には効果が薄い
  • 毛が太くなる硬毛化が起きる可能性がある

太く濃い毛には効果が期待できるものの産毛には効果が薄いため、全身脱毛したい方は、アレキサンドライトレーザーとほかのレーザーを使い分けて照射できる脱毛機か、3種類の波長をブレンドしたソプラノシリーズがおすすめです。

産毛には効果が薄い

アレキサンドライトレーザーは色素に反応して熱を発生させるため、黒い毛や濃い毛の脱毛に高い効果を発揮しますが、メラニン色素の薄い産毛にはあまり効果がありません

特に白髪は色素がないため、アレキサンドライトレーザーでは脱毛ができません。

産毛の脱毛や全身の脱毛をしたい人は、アレキサンドライトレーザー以外のヤグレーザーを使用する脱毛機があるクリニックを選ぶ方が効率良く脱毛できます!

毛が太くなる硬毛化が起きる可能性がある

アレキサンドライトレーザーは日本人の肌質に合っているといわれていますが、人によっては硬毛化になる可能性もあります。

硬毛化とは、産毛が硬くなり毛深くなってしまうことをいい、特に顔や二の腕、背中などの細かい毛が硬化毛になりやすいため注意が必要です。

硬毛化がおきる理由は解明されていませんが、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類の波長の中でアレキサンドライトレーザーが一番硬毛化が起こりやすいといわれています。

硬毛化がおきると、毛のサイクルにより生え変わっていくため薄くなるのを待つか、高出力のレーザーで硬毛化部位を照射します。

徐々に毛は減っていきますが、高出力レーザーを照射したからといってすぐには治らないこともあるため、根気よく照射を継続しましょう。

編集部

原因となる説は「エネルギー不足」「エネルギーが高すぎる」などがありますが、今のところ解明されていません。

副作用はある?

副作用としてアレキサンドライトレーザーだけでなく、医療脱毛には赤みや炎症が起きる可能性があります。

一般的には数日程度で赤みは消失しますが、気になる場合は保冷剤や濡れタオルを使用し照射部位を冷やしましょう。

レーザーの出力が強い場合は、火傷のリスクが高まるため、水ぶくれができた際はすぐに医療機関かクリニックへ相談しましょう。

アレキサンドライトレーザーの脱毛がおすすめな人

アレキサンドライトレーザーがおすすめな人の特徴をまとめたので、クリニック選びの参考にてください。

おすすめな人
  • 太く濃い毛を脱毛したい人
  • シミなどの肌の悩みも同時にケアしたい人
  • 痛みを軽減しながら脱毛したい人

アレキサンドライトレーザーは、メラニン色素(黒い部分)への反応が良いため、太くて濃い毛の脱毛に向いています。

また、アレキサンドライトレーザーは美容医療クリニックでも使用されており、レーザーを照射すると色素が破壊され色素沈着が薄くなるため、シミやあざなど肌の悩みも解決できる場合があります。

日焼けした肌や産毛への照射には向いていませんが、毛が濃い部分の脱毛が進むと肌のお手入れが格段に楽になるため、はじめて脱毛にチャレンジする方におすすめです。

アレキサンドライトレーザーを受けられない人

次のような人はアレキサンドライトレーザーを受けられないため注意しましょう。

アレキサンドライトレーザーを受けられない人
  • 褐色肌の人
  • アトピー肌の人
  • 妊娠中の人

アレキサンドライトレーザーは黒い色素に反応しやすいため、色素が濃い肌への照射はやけどをする危険性があり、施術を断られる場合があります。

また、レーザーは肌にダメージを与えるため、アトピーなどの皮膚疾患を悪化させる可能性が考えられるため、アトピー肌の方も施術はNGです。

妊娠中している場合はアレキサンドライトレーザーだけでなく、脱毛の施術を受けることはできません。

ホルモンバランスの変化により、毛周期が乱れ脱毛効果を十分に発揮できない可能性や、肌が敏感になっていて肌トラブルが出やすい、痛みを感じやすいなどトラブルにつながりやすいため、施術は避けましょう。

編集部

脱毛は出産や授乳が終わってからおこなうことをおすすめします!

アレキサンドライトレーザーは効果実感まで平均5~8回

アレキサンドライトレーザーを使用して脱毛の効果を実感できるには、個人差はありますが5回~8回の施術が必要です。

毛には生え変わりのサイクルがあり(毛周期)、1回の脱毛で減らせるのは全体の約20%程度と考えられています。

毛周期には部位によってバラツキがありますが、ほとんどのクリニックでは大体2~3ヶ月に1回のペースで施術をおこなうよう推奨されおり、施術後は「ポップアップ現象」が起き、照射から2週間程度で毛が毛根からポロポロと抜け落ち目に見えて効果を実感できます。

アレキサンドライトレーザーと他のレーザーを比較

医療脱毛では「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」が代表的なレーザーの種類です。

スクロールできます
ヤグレーザーアレキサンドライトレーザーダイオードレーザー
波長1064nm755nm800~940nm
毛質剛毛太い毛幅広い毛質
痛み強いヤグレーザーより弱い弱い
産毛に対する効果ありなしあり
照射可能な肌日焼けした肌OK日焼けした肌にはNG日焼けした肌OK
脱毛機ジェントルヤグプロ
ジェントルマックスプロ
クラリティツイン
スプレンダーX
エリートプラス
ジェントルレーズライトシェアデュエット
メディオスターNext PRO

アレキサンドライトレーザーは、ほかのレーザーと比べて波長が短いので深達性は大きくないですが、メラニン色素(毛の黒い色)に反応しやすい性質を持っているため、熱が上がりやすく毛乳頭まで破壊するので、脱毛の効果を実感しやすい特徴があります。

ダイオードレーザーはアレキサンドライトレーザーよりも波長が長く、少しの日焼けや色黒肌でも使えるなど、 幅広い肌質・毛質に対応していますが脱毛効率はアレキサンドライトレーザーより少し劣ります。

ヤグレーザーは3種類の中で一番波長が長く、アレキサンドライトレーザーの約2倍の深さにまで到達しするため、毛根の深い男性のヒゲやVIOなど頑固な毛の脱毛に向いているため、脱毛効果を実感しにくい方におすすめです。

アレキサンドライトレーザーを搭載した脱毛機の種類

アレキサンドライトレーザーを搭載した脱毛機のなかには、「アレキサンドライトレーザーのみ搭載したもの」と「2種類以上のレーザーを搭載したもの」が存在します。

脱毛機特徴
ソプラノチタニウム

3種類の波長をブレンド
ソプラノアイス・プラチナム
細かい箇所の施術も可能
ジェントルレーズ

施術範囲が広い
ジェントルレーズプロ

照射スピードが1秒間に2発
ジェントルマックスプロ
アレキサンドライトレーザー・ヤグレーザー
2種類が搭載
クラリティツイン
日本人の肌質と相性が良い
スプレンダーX

照射漏れや重ね打ちのリスクを抑えられる

ソプラノチタニウム

「ソプラノチタニウム」は2019年に発売されたばかりの最新機種で、イスラエルのアルマレーザー社が開発し、同社ソプラノシリーズの最上位機種と言われています。

最大の特徴は、3種類の波長をブレンドして同時に照射できるので、深さの異なるムダ毛に対してまんべんなくレーザーを照射できます。

また、照射口が大きいので、全身脱毛1回の所要時間はたったの60分程です。

ソプラノアイス・プラチナム

「ソプラノアイス・プラチナム」はイスラエルのアルマレーザー社が開発した脱毛機で、独自の照射ヘッド構造をしており、3種類の波長を照射できます。

特殊なアタッチメントを使用すれば、鼻毛や耳毛、眉毛といった細かい箇所の施術も可能とされています。

また、ゆっくり毛包周辺の温度を上げるので、施術時に激しい痛みを伴う心配もありません。

ジェントルレーズ

「ジェントルレーズ」は、アメリカのシネロン・キャンデラ社で製造されていて、日本国内では定番の機種です。

「ジェントルレーズ」にはDCD(ダイナミッククーリングデバイス)と呼ばれる冷却システムが搭載されており、レーザー照射と同時に冷却ガスを吹き付け、皮膚表面の温度を冷やせます。

照射スピードは1秒間に1発程度ですが、スポットサイズが18mmと大きめで、背中など範囲の広い部位の施術でもスピーディーに脱毛可能です。

ジェントルレーズプロ

「ジェントルレーズプロ」は「ジェントルレーズ」の後継機種で、2017年に厚生労働省より日本で初めて医療脱毛機器として認可された脱毛機です。

レーザーの照射時間を調節できる機能が搭載され、毛質に合わせた出力の調整を細かく設定でき、照射スピードは1秒間に2発と、施術がよりスピーディーに完了します。

ジェントルマックスプロ

「ジェントルマックスプロ」は、シネロン・キャンデラ社が開発した機種で、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2種類が搭載されています。

太く濃い毛が多い脇やVIOだけでなく、薄い産毛が多い顔や背中などにも対応しています。

クラリティツイン

「クラリティツイン」は韓国のルートロニック社が開発した機種で、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2種類が搭載されています。

また、アジア人の肌を研究して作られているので日本人の肌質と相性が良いのが特徴です。

韓国KFDA(韓国食品医薬品安全庁)はもちろん、米国FDAや欧州CEマーク、中国SFDA(国家食品薬品監督管理局)など、世界各国の政府機関が許可していて、安全性と脱毛効果が保証されています。

スプレンダーX

「スプレンダーX」は、2019年にアメリカのルミナス社から発売された機種で、世界で初めてアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2種類が搭載された脱毛機です。

照射口の形が特徴的で、四角形なので照射漏れや重ね打ちのリスクを抑えて施術できます。

また、照射口が広いので短時間で広範囲の脱毛ができるとされており、全身脱毛1回あたりの所要時間は60分程です。

アレキサンドライトレーザーに関するよくある質問

痛みはどのくらい?

アレキサンドライトレーザーを使用した施術時の痛みは、個人差はありますが「輪ゴムでパチンと弾かれたくらい」と感じる人が多いようです。

針を使用した脱毛に比べると、非常に痛みが少ないと言われています。

クリニックによっては、特に痛みが苦手な人には麻酔を使用して施術できます。

保険診療はできる?

アレキサンドライトレーザーを使用するものに限らず、美容を目的とする医療脱毛は保険診療にはなりません。

ただし、医療脱毛は保険適用外ですが、その後の治療に関しては保険適用となります。

医療脱毛では医師や看護師といった専門スタッフが施術をおこないます。

可能性は低いですが、肌質や体調によっては、火傷や炎症などの肌トラブルを起こしてしまうこともあるでしょう。

こういった肌トラブルの治療をおこなう場合は、保険が適用されます。

注意点はある?

施術後は肌が敏感になっているので、日焼け止めなどの紫外線対策をおすすめします。

また、施術当日は激しい運動を控え、入浴する場合は浴槽につからずシャワーで済ませましょう。

翌日以降は、入浴や飲酒が可能となります。

顔脱毛はできる

アレキサンドライトレーザーはメラニン色素の薄い産毛にはあまり効果がないので、残念ながら産毛の多い顔への脱毛には向いていません。

一般的に、産毛にも効果が高いとされているのはダイオードレーザーのため、顔脱毛をおこないたい場合は、ダイオードレーザーを導入しているクリニックを選ぶとよいでしょう。

脱毛効果を高める方法はある?

毛周期に合わせて定期的に施術すれば、成長期のムダ毛に効率的にアプローチでき、より少ない回数での施術に期待できます。

また、アレキサンドライトレーザーは色素の薄い産毛や細い毛には効果を期待しづらいので、部位によって別のレーザーを照射できるクリニックを選ぶと、より効率が上がります。

アレキサンドライトレーザーは頑固な毛に効果あり

アレキサンドライトレーザーは日本人の肌に合った波長で、濃い毛や太い毛の脱毛に高い効果が期待できます。

しかし、褐色肌の人や毛根の深い男性のヒゲなどには向いてません。

また、硬毛化や炎症などのトラブルも否定できませんので、施術を受けるかどうか迷っている人はクリニックとよく相談し自分に合ったレーザーで脱毛を受けましょう。

この記事を書いた人

現役看護師(9年目)
総合病院に勤めたのち美容クリニックへ転職。医療脱毛と美肌治療を担当。

<保有資格>
・看護師資格
・化粧品検定1級

【目次】この記事でわかること