水素水を飲んではいけない人ってどんな人?
副作用があるって本当なの?
本記事は、このような疑問を解決します。
水素水は健康や美容にいいと話題になり、現在も水素水が飲めるウォーターサーバーの企業などがあったり、スーパーなどで販売していたりします。
しかし、体質や持病によっては水素水を飲んではいけない人が存在しており、気をつけなければなりません。
今回は、水素水に興味がある方に向けて、水素水を飲んではいけない人、副作用といった危険性について解説します。
水素水を飲んではいけない人は「腎臓・胃に疾患がある人」「無酸症・低酸症がある人」「赤ちゃんを含む乳幼児」です。
上記に当てはまる人は、要注意です!
危険!水素水を飲んではいけない人の3つ特徴
水素水を飲むと健康被害が出たり、病気が悪化したりするリスクのある人の特徴は以下の3つです。
- 腎臓・胃に疾患がある人
- 無酸症・低酸症がある人
- 赤ちゃんを含む乳幼児
水素水によって、上記の方がどのような影響を受けるのか解説します。
腎臓に疾患がある人
腎臓と胃に疾患がある方は、水素水を飲んではいけません。
絶対とはまではいえませんが、腎臓の機能が低下している方や疾患がある方は、水素を体外に排出することが難しいため、体内に残留する可能性があります。
とくに還元水素水は、水道よりもカルシウムやミネラルの含有量が多く、購入を考えている方は一度かかりつけ医に相談しなくてはなりません。
水素含む電気分解水の慢性腎臓病への研究報告
「腎臓に疾患がある方は水素水は避けたほうがいい」と言われている一方で、水を電気分解し、濃度が高い水素が含まれた水を飲むと、慢性腎臓病にいい影響を与えるという研究報告もあります。
飲み水で腎臓病の障害を防ぐの研究結果によると、溶存水素を含む電気分解水を飲ませた結果と普通の浄水を飲ませた結果を比べ、溶存水素を含む電気分解水のほうが腎臓や心臓の炎症や酸化ストレスの進行が抑制されたことがわかっています。
とはいえ、まだまださらに詳しい研究を行う必要があり、あくまで予防策に役立つ可能性を見出せたという内容です。
効果があると断定されたわけでなく、またその他詳しいリスクもわかっていないため、医師の判断なく水素水を飲むのは避けましょう。
無酸症・低酸症がある人
無酸症、低酸症といった胃の疾患を持つ方は胃液の塩酸がないため、水素水を飲むのは危険です。
水素水はアルカリ性なので、より症状を悪化させるリスクがあります。
具体的には、水素水で胃酸の分泌が阻害されて食物の分解がより困難になったり、別の疾患では胃酸過多や胃潰瘍を起こす可能性があります。
よって、胃の疾患がある方、もしくは胃が弱い方は水素水の飲用を避けるか、医師に相談してから使用することが望ましいです。
赤ちゃんを含む乳幼児
赤ちゃんと含む乳幼児は、大人とは違い胃腸が未発達なので、思わぬ事故につながる可能性があります。
実験・研究ができないことから、赤ちゃんへのはっきりとした水素水のリスクはわかっていません。
水素水の副作用は報告されていない?海外では報告例も
浄水器専門店のウォーターメッセージのサイトによると、水素水の飲み過ぎによる副作用は、令和3年7月15日の時点で報告されていないとしています。
理由は、水素には残留性がない抗酸化物質であるからです。
しかし、海外のALKA WAYというサイトでは、いくつか副作用が報告されています。
発表された臨床研究では 、4人の参加者が0.2%の頻度で下痢や軟便の有害事象が見受けられたとのこと。
他にも、糖尿病患者には水素水を摂取したことより低血糖症を起こしたとの報告もあります。
ただこれに関しては、そもそも水素療法にインスリンを低下させる作用があることがわかっているため、起きても不思議はありません。
【注意点】薬を飲むときは水素水を使用しない
医薬品は、浄水で飲むことを想定して製造されているため、水素水の使用は薬を変質させる可能性があります。
とくに抗生物質は水素水の抗酸化作用により効果が薄まる可能性があるため、必ず浄水を使用して服用しましょう。
普段飲んでいる薬があり、どうしても水素水を使用したい方は、医師に相談してから使用するようにしてください。
水素水を飲んではいけない人の特徴!副作用や危険性のまとめ
今回は、水素水が気になっている方に向けて、水素水を飲んではいけない人の特徴、副作用や危険性について紹介しました。
今回のまとめです。
- 水素を飲んではいけない人1:腎臓・胃に疾患がある人
- 水素を飲んではいけない人2:無酸症・低酸症がある人
- 水素を飲んではいけない人3:赤ちゃんを含む乳幼児
- 日本国内では副作用の報告はない
- 海外では下痢や軟便の副作用報告がある
- インスリン分泌の低下を起こすため糖尿病の人は低血糖を起こす危険性あり
飲んではいけない人の特徴に当てはまらない方、糖尿病でない方であればそれほど過度に心配する必要はないでしょう。